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増え続けるクマの目撃情報!なぜクマは山を降りるのか?
10月18日、東京都町田市の『ネイチャーファクトリー東京町田』敷地内で、クマが1頭目撃されたという発表があった。
同施設は安全確保の為、施設内のテント箔などを25日まで中止することを決断。
市の回答によると18日午前8時頃、登山道を散策していた人が、体長約90㎝のクマを目撃し、クマは山中に逃げたという。
幸い、人的被害等は無かったが、問題なのはそのクマが東京都町田市で目撃されたという事である。
クマの下山が止まらない
山を下りて市街地周辺で暮らし始めるクマを『アーバンベア』と呼ぶらしいが、近年、このアーバンベアの増加が大きな問題となっている。
東京都環境庁ホームページによると、都内では今年の4月以降、八王子や奥多摩、檜原村などで、約110件の目撃情報があったという。
そして今回初めての町田市・・・。
着々と野生のクマは活動範囲を広げていっていることがわかる。
無論、このアーバンベア問題は、東京だけでの話ではなく、日本全国で大きな問題となっている。
クマとの遭遇は偶然ではなく必然である。
今やどこの山にも必ずあるクマ警告看板!
クマが出ると言っているのに、わざわざこちらから行くから遭遇するのである。
さらに近年まれに見る空前のキャンプブーム。
食材のにおいをぷんぷん漂わせ、わざわざクマを誘導しているのも事実である。
これは、釣りで言う『コマセ』を巻いている状況で、腹をすかしているクマには到底我慢できるような状態ではない事が言える。
そりゃ、クマだって生きていく為に、食料を求め山を下りてくるでしょう。
以上の事を考査すれば、このアーバンベアという現象は、クマ独自が突然変異した行動ではなく、人的要因が原因であることがわかる。
なぜアーバンベアは増え続けるのか?
答えは簡単!
山で苦労して少量の食材を手に入れるより、畑や果樹園の方が手っ取り早く、しかも山にはない甘くておいしい食料が簡単に手に入るからです。
しかし、近年増え続けている理由・・・。
昔だって畑はありましたよね?
ではなぜか・・・
それは、親が子に間違った狩りの仕方を教え続けた結果!という事が言えます。
本来なら、山で木の実や葉、蟻や蜂などを主食にしているクマですが、アーバンベアで育った小熊たちは、そんなクマ本来の食事の方法を知らないのです。
生まれて初めての狩りは畑荒らしやゴミ荒らし・・・。
そんな生き方をしてきた小熊はやがて親熊グマとなり、間違った狩りの方法を小熊に教え続けてしまうのです。
中には野生の山奥だけで育った個体もいるでしょうが、基本、栄養不足でアーバンベアほど子孫を残すことができないのだと思われます。
よって、年々、間違った狩りの仕方を覚えてしまった、野生に帰れないアーバンベアが次々と誕生してしまっているのです。
あいにく、人里に降りても、基本、天敵もおらず人間慣れしたアーバンベアが堂々と現れてしまうという事なのです。
それでも山に行きたいなら
山になれている上級者の方なら常識の装備でしょうが、少なくともどこのキャンプ場のお客もクマ撃退スプレーを身に着けているキャンパーなんて見たことがありません。
また、上級者に限って結構油断するものです。
そして、キャンプ場は静かにするのが常識・・・。
腰に鈴をつけたり、ラジオを鳴らしたりするのもNGでしょう。
という事で、必要最低限の知識と装備を紹介している記事を載せておきました。
この記事を読んでいるあなたがもし、まだ熊に遭遇したことがないのなら、絶対読んでクマに備えることをお勧めいたします。
ちなみに私は釣りも好きなので、2回ほど対岸ではありますがクマに遭遇しております。