一酸化炭素中毒予防に効果的な薪ストーブという選択

薪ストーブ

先人の知恵!薪ストーブは優秀です!

意外と皆さん知らない事ですが、薪ストーブって、一酸化炭素中毒リスクが少ないのです。

その理由は、排気を煙突から外気に放出する事と、二次燃焼によって一酸化炭素を燃焼させてくれるという効果があるからです。

また、大火力なので、換気を十分に行えます。

石油ストーブと薪ストーブの違い

石油ストーブの場合、テント内の空気で燃焼し、熱と共に排気しますよね。しかし、薪ストーブは、熱は室内に、汚れた空気は室外にという事なのです。

また、石油ストーブと違い、火力(暖かさ)が違います。よって、多少大きめに換気口を開けても寒さで震えることは無いのです。

事故が起きた際。なぜ閉め切っているのですか?対流式ストーブだと、火力が小さく、換気のために外気を取り入れると、全然暖まらないからですよね。

薪ストーブでもこれだけは気を付けて

薪ストーブ優秀!ですけど、良い事ばかりではありません!

火力調整が難しい

まず、火力調整(空気口調整)が難しく、基本、付きっきりです。その為、薪ストーブで夜を過ごすなら、寝ることはできません。

多くのキャンパーは、薪ストーブと対流式ストーブを持っていきますよね。結局、夜はほったらかしでも良い石油ストーブになってしまうんです。

湿った薪は危険!

また、雨天のキャンプなどで、薪が湿っていた場合などは、不完全燃焼を起こし、大量の一酸化炭素が発生してしまいます。よく乾いた薪を使いましょう。

薪ストーブは煙突から火の粉が出る!

最後にもう一点、煙突から出る火の粉です。自分のテントに穴が開く分には仕方無いですが、風向きによっては、お隣さんのテントに穴が開いたなどと、よく聞きます。

まさか、お隣さんのテントの素材までは把握できませんし、キャンプ地のような標高が高い場所などは、風向きも大きく変化しますから、豊富な経験と知識が必要となってきます。とても初心者向きとは言えません。また、薪ストーブも基本、テント内使用厳禁です。

安全に楽しいキャンプライフを・・・

非日常を味わうというのは、キャンプの醍醐味だが、我々の豊かな今の生活があるからこそ、油断してしまいがちですね。

現代の住宅は、24時間換気システムが法令で義務付けられており、昔のように換気しなくても快適に過ごせていますし、換気するという行為自体、風化しているのではないでしょうか?

そんな現代人が、浅はかな知恵で野営を行い、毎年多くのキャンパーが一酸化炭素中毒で亡くなられているのは、紛れもない事実です。

その昔、本物の囲炉裏があった時代。古民家は先人たちの知恵により、天井が高くベンチレーションもあり、安全に設計されておりました。

よく考えてみると、キャンプで我々が使っているテントの多くは、昔の古民家と同じ作りになっていることに気づかされます。

通気口も、必要が無ければついていませんし、現在のテントは技術が進歩しており、メーカーの指示通り使用すれば、大きな事故にはならないでしょう。

開けるとこは開けて、ルールを守り、二重三重で一酸化炭素中毒防止に努めてください!

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